パナソニックねぶた会

〜オールLEDできらめく運行を!〜

2024年の見どころ】

 パナソニックねぶた会の今年の題材は、「奥州覇王 独眼竜 伊達政宗」である。ひとりねぶたであり、その迫力に注目してもらいたい。左右に描かれている龍と馬の色彩の鮮やかさと、繊細さにも注目してもらいたい。そして、「独眼竜政宗」がパナソニックねぶた会の題材となったのは今年で2回目だ。伊達政宗は18歳で家督を相続し、19歳になる頃には南奥州を制覇したといわれており、東北人には馴染み深い偉大な歴史的人物である。原画は2月の初旬にお披露目されたそうで、基本的に先生に対して題材の要望はせず、先生が作りたいものを作ってもらうというスタイルだ。そして灯りは100LED電球となっており、1,400個ほど使用されている。SDGsを背景に、省エネにも取り組んでいるという。パナソニックならではのこだわりにぜひ注目していただきたい。

 

【団体の歴史】

 パナソニックねぶた会は、1961(昭和36)年から運行を開始した。今年で出陣48回目となる。制作者は、北村蓮明氏である。ねぶた会の運営は、パナソニックのご販売店さんが中心となり運営、北東北地区のパナソニックグループ各社が事務局としてサポートしている。運行費用については、パナソニックが出資し運行している。

【団体の特徴】

 パナソニックねぶたの今年の出陣日は、24567日(7日は総合賞受賞時に出陣)である。囃子方は、「青森わの會」の協力を得て運行。例年17080人ほど、祭期間中延べ150160人ほどが参加している。子どもは勿論、ベビーカーでの参加もいる囃子会だ。ねぶたを伝承するために、子どもたちもねぶた運行に参加させている。跳人は5060人ほどで、初日に200人ほどになることもある。曳き手方は、消防第三分団第三班に協力を頂いている。また、昨年より龍曳會の方々も新たに参画頂いて運行している。そして、一斉スタート、一斉解散方式から吹き流し方式になったことで、運行の変化にどう対応するかが課題。台車も曳く際にバランスを取るのが難しくなったため、台座を改造して動きを良くするという工夫を行なったそうだ。

 

【協賛、前ねぶた】

 パナソニックが単独スポンサーの為、、前ねぶたは同企業のもの一台のみで運行している。他には、個人(企業)から祭提灯を掲げることで協賛を得ている。

 

文責:松田優唯

写真:2024年 パナソニックねぶた会 『奥州覇王 独眼竜 伊達政宗』 制作者:北村蓮明