【2024年の見どころ】
団体としての特徴は制作から運行、解体まですべてを自分たちで行うことである。小さな子供から大人まで「みんなで楽しく」をモットーに取り組んでいる。実際、小屋では子供たちが出入りしており、「みんなで作り上げている」ということを肌で感じることができる。
2024年の私たちのねぶた自主製作実行委員会の大型ねぶたの題材は『独眼竜 政宗』であり、今年の原画(下絵)は我生会の相馬寿朗さんが担当している。特徴は「面」であり、我生会ならではの鼻の作りである。また一人ねぶたであることから迫力のあるねぶたとなっている。
送りは宮城県仙台市の礎を築いた伊達政宗にちなんだもので「伊達政宗公騎馬像」や「青いだるま」、「瑞巌寺」、「七夕まつり」の絵などが描かれた美しい送り絵となっている。また、送りには例年通り、カンパし協力してくださった皆様の名前が書かれている。
【歴史】
私たちのねぶた自主製作実行委員会によると、その歴史は「昭和49年7月数人の若者が集い、今のねぶたは費用が大きくなりすぎて、市民から離れつつある。そこで昔の町内ねぶたのような、素朴で皆が気軽に参加できるねぶたを運行しようと、有志が1ヵ月で制作運行したのが始まりである」とのことである。
【運行について】
私たちのねぶた自主製作実行委員会は2~7日すべての日程で運行している団体で、スタッフ全員で協力して運行している。団体としての目標はとにかく運行を成功させることである。その中でも声がけや笑顔を絶やさない事を大切にしている。囃子方は私たちのねぶたのメンバーを中心に関東の囃子会など一緒に出ることもある。人数は50人ほどである。練習は月に1~2回、ワ・ラッセで行っている。跳人は親子連れの方々が多く、毎年200~300人が参加する。なお、昨年の七日日の運行では、女性が扇子もちや曳き手を行い、表を飾った。今年もぜひ注目してほしい。
【協賛・前ねぶたについて】
主だったスポンサーはいない。その代わり、協賛やカンパによって資金を得ている。毎年約300もの企業や個人商店、個人の方々から協力を得ており、ねぶた本体周囲に名入り提灯をかけ、送りに名前を書いている。提灯をかけ本体に前ねぶたは計3台予定。「私たちのねぶた自主製作実行委員会」の文字が入った扇形の前ねぶた、ENEOSグローブエナジーの前ねぶたなどが出る。
文責:吉田 翔太
写真:2024年 私たちのねぶた自主製作委員会『独眼竜 政宗』 製作者:相馬寿朗と私たち一同