青森県板金工業組合

~今年は美人ねぶたが登場! 最高の運行で上位入賞へ!~

 

2024年の見どころ】

 青森県板金工業組合の今年のねぶたの題材は『黄泉比良坂伝説』。神話では、黄泉の国と現世は繋がっており境目として登場する黄泉比良坂。「黄泉比良坂」は過去を乗り越え勇気を与える場ともいわれている。ねぶたは、イザナミが黄泉の軍勢と共にイザナギを追いかける迫力のある場面を表現している。今年は、去年とは異なり女性のねぶたとなっており、北村春一氏が手がける美しいねぶたに注目だ。また、中央には堂々と骸骨があり、その迫力にも期待である。

 

【運行】

 青森県板金工業組合は、運行開始から今年で57年目を迎えている。地域協力事業の一環として、永年にわたり、青森ねぶたへの参加に取り組んでいる。出陣日は、24567日となっている。

 注目すべきは、跳人の数だ。多い時は300400人ほどいるそうで、例年、最終日の七日日の昼も多くの人が跳ねていて、跳人大集合が見られるだろう。また、海上運行を目標としている板金では、花笠の着用を初日から必須とし、華やかさ、統一感を出すことで上位入賞を狙っている。曳手は板金の青年部が担当している。お囃子は、一心會と言って、初代会長の上野山さんが「みんなが一つになり、囃子の演奏をする。ひとつの心になり仲良くやる」という意味を込めて命名した。去年は、囃子の点数が低かったため、今年は囃子にも力を入れている。運行・跳人、ねぶた本体と点数が良いので、囃子の点数もあげて上位入賞を狙っていく。また祭の当日は毎年、跳人として全国からバイク・ライダーが集合する。ねぶたの時期になるとフェリー埠頭近くのキャンプ場にテントを張って宿泊し、連日参加する。

 

【協賛】

 前ねぶたは、日鉄鋼板・シグマット合体、JEE鋼板・JFE鋼板・JFE商事鉄鋼建材合体と今年から参加の協同組合タッケンの計3台である。その他協賛は日本製鉄()JFE鋼板()()角弘、()吉田産業、グループ会社などである。

                                                        

文責:鳥山凌空

写真:2024年  青森県板金工業組合『黄泉比良坂伝説』 制作者:北村春一